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中国のレンタルじいさん

常識を覆すビジネス

何かとユニークなビジネスモデルが登場しがちなのが中国という国です。
いろいろと批判をされることもないわけではありませんが、ビジネスをしていくときの発想力という点では、他の先進諸国の常識をくつがえすような方法をためらいなく行っていくため、中には非常に面白いと感じるものもたくさんあります。
そんな諸外国では考え付かないだろう珍しいサービスの1つとして一時期大流行をしたのが「レンタルじいさん」というものでした。

「レンタルじいさん」とは、その名称の通り年配世代の男性・女性が自分の身を貸すことで行う商売のことです。
正しくは「レンタルじいさん」「レンタルばあさん」という二種類があるのですが、どちらも内容としてはそれほど差異があるわけではありません。
ですのでここでは「レンタルばあさん」も「レンタルじいさん」と同じ意味で使用していきます。

レンタルじいさんとは

そんな「レンタルじいさん」とは具体的に何をするかというと、サービスとして認知始められたのは2010年開催の上海万博でのことです。
上海万博は史上最多の入場者数を記録するなど大盛況となったイベントですが、中には大変な人気のため中に入るまで数時間待ちというパビリオンも数多くありました。
「レンタルじいさん」たちはそうした人気パビリオン付近でうろうろしながら来訪者に声をかけて営業をし、一見同行者であるかのように装って入場をするということをしていました。

万博では75歳以上の高齢者や車いすの障害者を優先して別の列から入場できるようにするというシステムがとられていたため、わざと高齢者を連れていって優先的に入ろうとする人が続出しました。
そこで「レンタルじいさん」たちは待つのが嫌な訪問客に対して自分の体をレンタルして早くサービスを受けられるようにしたというわけです。
料金は日本円にして約2,800円程度とかなり安いものですが、「レンタルじいさん」たちにしてみればタダで入場ができる上に食事などもおごってもらえるのでおいしい仕事であったといえます。

しかしこうした不正な優先ゲート使用はすぐに運営者側にばれてしまい、人気のある館は優先ゲートを通る人達に厳しいチェックを課すようにしました。
一見身内のように見える「レンタルじいさん」たちですが、ちょっと質問をしてみれば誕生日や名前をすぐに言うことができなかったり、年齢を正しく言えなかったりと嘘であることすぐバレバレになるという雑なサービスではあったようです。