アフリカにおける子供のレンタル

世界中には驚くようなものがレンタルをされていたりしますが、中でも非常に珍しいのが南アフリカにおける子供のレンタルです。
子供のレンタル?と聞くと幼い子供を連れてきて強制的に労働でもさせるのかとも思いますが、そのような非人道的なものではありません。
南アフリカでよく見かける光景には、信号待ちをしているときに物乞いをしてくるホームレスの女性の姿があります。
異国から来た人にとって、幼い子供をかかえてもお金を稼ぐ必要がある女性の姿はとても心を痛めるもので、その子供の泣きそうな顔を見るとついついいくらかを渡してしまいたくなってしまいます。

ですが、南アフリカのテレビ番組である「Carte Blanche」のレポートによると、そのようにして子供を抱えてお金を無心する女性の中には、自分で出産をした子供ではなくお金を払って借りてきた子供を抱きかかえている場合も多いことを伝えています。
その番組内で紹介された女性の話では、抱いている子供は自分の生んだ子供ではなく、友人などから1日約240円程度で借りてきたものだといいます。
なぜ子供かと言えば冒頭に説明をした通り、子供を抱えても仕事をしないといけない女性の姿というのは人の心を引きやすく、子供がいない場合に比べて多くのお金を集めやすいからです。
実際その番組内の女性では、赤ちゃんを抱えているときといないときとでかなり1日に稼げる金額が変わってくるといいます。
当然子供とはいえ人を金銭でレンタルをすることは法律で禁止されていますが、ある種それも生活の知恵の一つと言えるかもしれません。
ただしやはり育てられない子供を別の人に売り渡すという契約をする女性も南アフリカや近隣地域には多く見られているそうで、いかにして売らずに生活を立てていけるようにするかを提案できるかが、今後社会に求められる課題であると言えます。

子供をレンタルするという行為そのものは、アフリカ地域にかぎらず世界の多くの場所で行われています。
レンタルという産業は便利で使い勝手のよいものですが、このような方法でお金が取引されるというのはどのような事情があれ良いことであるとは言えないでしょう。
またそのような子供を使った商売をする人がいることが広く知られてしまうことで、実際に幼い子供を養わなくてはならない母親にとってマイナスになってしまうこともあるかもしれません。
他人ごととして捉えるのではなく、私達にとっても子供レンタルは大きな問題として考えたいところです。